中尉は青い目を丸くして

「おゝ、ダンリ中尉か。久しぶりだね。私はしばらくプロシヤへ行つてゐたのでね。」「プロシヤへ?」 中尉は青い目を丸くして、肩をすぼめ、両手をパツと開いた。これはフランス人が軽蔑《けいべつ》の意味をあらはすときにいつもする身振である。「ほう! 豚どもの仲間へ入つて行かれたのですか。豚小屋は臭くて仕...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 05:42 pm  

仏独武器くらべ

 そこで上村少佐はすぐプロシヤに行つて、その軍隊の小銃や大砲を見たり、又兵器製造所を見せてもらつたりした。 果して、少佐の考へは当つてゐた。ミトライユのやうな特別なものはなかつた。けれども普通に使つてゐるプロシヤの兵器は、大砲小銃ともに、なか/\すぐれたもので、特に大砲はフランスのものに比べると、...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 05:41 pm  

火繩銃《ひなはじう》

「日本なんか鉄砲があつても、まだ火繩銃《ひなはじう》くらゐのものでせう。早くこんな立派な鉄砲や大砲を使ふやうになさい。使ひ方が分からなけりや、こちらから先生をあげますから。」 少佐は何をこいつら、失礼なことをいふかと思つたが、静かに日本のことを考へると、またさういはれるのも止《や》むを得ないと悟つ...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 05:41 pm  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0347 sec.

http://danaoi.com/